【食物繊維=健康】こんなイメージがありませんか?便秘の解消には食物繊維。ダイエットにも食物繊維。なのに、意識して食物繊維を摂るようになったら、今度はおならが多発して困る。。。。
どうして?お腹の中では何が起こっているの??
今日は、おならが多いのは食物繊維の摂りすぎ?減らせば、おならも減る?などおならと食物繊維の関係についてお伝えしたいと思います。
おならが多いのは食物繊維のせい?
食物繊維がおならの回数を増やすのか?と言えば、答えはYes。食物繊維が分解される時に、炭酸ガスやメタンガスなどが発生するためです。ですがこれらのおならは、あまりニオイがしないと言うのが特徴です。一方で肉や魚、卵、チーズ、牛乳などの動物性たんぱく質が悪玉菌によって分解されたときにニオイの元となる悪性物質が発生します。
おならを減らすには、食物繊維を減らせばいい?
食物繊維は腸内細菌の働きを助け、結果としてオナラの量を増やすことになりますが、おならの大半は、食事の時に食べ物と一緒に飲み込んだ空気で、食べ物から発生するおならの量は全体の10%ぐらいしかないとされています。
なので、単純に食物繊維を減らせばおならも減ると言うワケではありません。
そもそも食物繊維には、不溶性食物繊維(水に溶ける食物繊維)と不溶性食物繊維(水に溶けない食物繊維)の2種類があります。
不溶性食物は、腸内細菌では分解できないものも多いため腸内でガスを発生させやすく、保水性があり便のカサを増します。すると腸が刺激され蠕動運動(ぜんどう)が活発になるので、おならが増えた!と感じます。
水溶性食物繊維は、乳酸菌など善玉菌と言われる腸内細菌のエサになり、言い換えれば、腸内環境を整えてくれる腸内細菌は、水溶性食物繊維がないと育ちません。
ヨーグルトなど乳酸菌やビフィズス菌を一生懸命食べても「おならが減らない」「おならが臭い」と言う人は、この水溶性食物繊維が足りていないのかもしれません。エサがなければ、活動できないからです。
と、言うことで
食物繊維を減らせば、悪玉菌が優勢になり くっっさいおならが生産されます。
おならの回数を減らしたいなら、水溶性食物繊維が多く含まれている食品(海藻、こんにゃく、果物など)を多めに摂るように心がけると良いかもしれません。
ですが、不溶性食物繊維も食物の残りカス(有害物質)などを排出する腸のお掃除をする役目があります。
どちらか一方だけの食物繊維を摂るという偏った食べ方は、おすすめしません。
あとがき
「じゃあ、動物性たんぱく質を減らせば、臭いおならは出ないんでしょ」と思いがちですが、動物性のたんぱく質は、植物性たんぱく質より利用しやすく、体内では90%以上と、とても活用されています。対して、植物性タンパク質は、若干さがり70~90%。動物性たんぱく質を摂取すると必要なたんぱく質量を満たしやすいですし、免疫力の強化や内臓や爪、髪の毛、皮膚などの健康、むくみを防ぐといったことにも役立っています。
おならが出るから何かを減らすと言うよりは、お肉も野菜も適量をバランスよく食べる方がやはり良いようです。
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