クリスマスと言えば、日本ではクリスマスケーキ!?フランスでは「ブッシュ・ド・ノエル」が有名ですが、ジワジワと来ているドイツのシュトーレンとイタリアのパネトーネって一体どんなクリスマスケーキなのか気になりますね。
今日はシュトーレンとパネトーネの違い、楽しみ方やいつ食べるのが正しいのか?また保存方法なども合わせてご紹介したいと思います。
シュトーレンとパネトーネの違いは?
シュトーレンはドイツの伝統的なクリスマスケーキ。クリスマスケーキと言うよりは、見た目も食感も菓子パンと言う方が近くどっしりとしたパンです。ドイツではStollen(シュトレン)と言われます。
レーズンやドライフルーツのラム酒付けやバターがたっぷりと入った楕円形で、この形は幼子イエスを包んだ「おくるみ」、ゆりかごで眠るイエスをイメージしたとも言われています。お砂糖で真っ白くコーティングされているのが特徴です。
このシュトーレンには商用生産される基本のシュトーレンとしての決まりがあり、小麦粉に対しバターが何パーセント以上、ドライフルーツが何パーセント以上などさまざまな規定が法律で定められているほど。
またシュトーレンの種類によって少しずつ配合の違いもあります。
パネトーネは、panettone(パネットーネ)と呼ばれるイタリアのクリスマスケーキです。自然酵母パネトーネ種を使い、たくさんの卵とやはりレーズンやオレンジピールなどのドライフルーツが入っており、食感はやわらかいパン菓子でドーム型をしているのが特徴です。
こちらのパネットーネも法律で定められている伝統的なレシピに基づいて作られています。
シュトーレンていつ食べるの?楽しみ方は?
ドイツではクリスマスイブの約4週間前から食べ始めます。この期間をアドベント(待降節、降臨節)と言いイエス・キリストの降誕を待ち望む期間であり、その間少しずつスライスしながら食べていきます。日が経つにつれラム酒やドライフルーツの香りが馴染み成熟して味わいが深くなっていくのも楽しみのひとつ。
グリューワイン(ホットワイン)と共に、お好みでシュトーレンを温めて砂糖なしの生クリームやクリームチーズ、バター、はちみつ、ジャムなどを添えて食べる方法も。
ドイツではシュトレンと熱々のグリューワインを楽しむため、寒い中ベランダで食べるお宅もあるほどです。
パネトーネはいつ食べるの?
パネットーネはイタリアのクリスマスとお正月に絶対欠かせない!と言われるほどこの時期にはよく食べられます。食後のデザートやおやつ、朝食、昼食としてもたびたび登場し、たくさん買い込んでたくさん食べ無くなったらまた買い足して。。。と、ゆっくり味わうシュトレンとはちょっと違い「この時期にしか食べられないお菓子」と言う意識が強いそう。ジェラートを添えたり、こんがりと焼いたり食べ方もいろいろです。
また招かれたお宅には、必ずと言っていいほどパネットーネとスプマンテ(イタリアのシャンパン)を手土産として持って行くので、この時期のイタリアのお家にはたくさんのパネットーネがあります。
ちなみに、パネットーネと同じくらい人気なのが何も入っていない「パンドーロ」。プレーンなパンドーロは、お砂糖なしの生クリームやジャム、カスタード、チョコレートをプラスしたり、フレンチトースト風に焼いたりとバリエーションが楽しめる独特の形(星形)をしたクリスマスケーキでパネットーネ派とパンドーロ派に分かれるのだとか。
どちらにハマるのか食べ比べてみたいですね。
シュトーレンの保存法
ラム酒付けのドライフルーツを使ったりシュトレンは保存が効きますが、乾燥しないように真ん中から切って食べていきます。切り口同士をぴったりとくっつけラップを巻いて、さらにアルミホイルで包み、冷暗所か冷蔵庫で保存します。
パネットーネの保存方法
「パネットーネ酵母」と呼ばれる特殊な酵母で作られているので、保水性・防腐性・防菌性に優れ常温で長期保存(半年以上)できますが、パネットーネのしっとりとした食感を損なわないよう冷暗所か冷蔵庫での保存がおすすめです。
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