つい先日、実家の近くのお宅が火事になり全焼しました。
私の実家からは5軒ほど離れていたので、実家に直接的な被害はなかったものの同じ市内に住む母のお友達など「あの火事は〇〇さんちの近くらしい」と知った方から、火事見舞いとしてお酒をいただきました。
火事見舞いにはお酒?どんな意味や理由があるの?など、チョットややこしいのですが(;^_^A
火事見舞いをいただいて、火事見舞いを渡した体験談からお伝えしたいと思います。
火事見舞いにお酒をおくる意味は?
実は正直、実家のリビングに並んでいるお酒の一升瓶を見て「なんでお酒????」と私も驚いて、「火事見舞いっていったらお金じゃないの~?」なんて、つい口に出してしまったのですが(^-^;)
祖母曰く「今は なんでもお金でと思うかもしれないけど、火事見舞いにおくるのは、昔から『水もの』って決まっているんだよ」だそう。早く火が消えますようにという鎮火への願いを込めて【水もの=お酒】をおくるという意味があるそうです。
近火見舞い お酒以外でおくるなら?
私の実家のように火災による被害はなかったものの、近くで火事があったので近火見舞いとして何か贈ろうと言う場合、お酒以外でも大丈夫。『水もの』なら良いので、お醤油などでも良いのだとか。お歳暮・お中元などで贈るようなお醤油の詰め合わせセットや、一升瓶のお醤油、火事になったご家庭にお子さんがいる場合は、ジュースの詰め合わせ等を選ぶ方もいるそうです。
ですが、こちらは酒屋さん曰く「やはりお酒の方が体裁(ていさい)が良いでしょうね」とのこと。
地域によっては、火元のお宅が消化してくれた消防団の方に、お礼の意味も込めてお酒を渡すところもあるようです。また、厄払い的な意味もあるようです。
このことから、火事見舞いにお返しをしてはいけないこと
(火を返す・火を付けて返す、という意味になり縁起が悪い。お返しをもらった方も良い気持ちがしない)なども教えてくれました。(※基本的に火事に限らず災害のお返しは不要です。)
なので、火事見舞いを下さった方には母が電話でお礼を言っていました。
火事見舞いに持って行くお酒は何本?
じゃあ、火事見舞いに持って行くお酒って相場は何本くらい?と悩みますよね。
相場(?)は1本~3本くらいだそうですが、通常は2本が一般的。実際に家でいただいた本数は1本~2本が多かったです。2本の場合はヒモで縛ってありました。
火事見舞いお酒 のしは?
火事見舞いの熨斗などは、酒屋さんが良くご存じだと思いますが
- 「御見舞い」
- 「近火御見舞」
などです。
次のような書き方もあります。
- 火元(火事を出してしまった)「火災御見舞」「出火御見舞」
- 外壁や塀などに類焼による被害があった時「類焼御見舞」
- 類焼は免れた場合「近火御見舞」
よくわからない場合は「御見舞い」が一般的で無難だと思います。
火事見舞いは いつ持っていく?
上記の鎮火の願いを込めてと言う理由からと安否確認も含め、火事を知ったらなるべく早く持って行くものなのだそうです。
実家の近くの火事も午前9時頃のことだったのですが、夕方には火事見舞いが届いていました。
ですが火元になったお宅へおくるのは、警察や消防による現場検証など当日は立て込んでいると思いますので、数日の間に。。。とした方が良いと思います。
あとがき
私の実家も火事見舞いを頂きましたが、火元のお隣さんで類焼されたお宅にも「お見舞い」としてお酒を2本持って行きました。
火元になったお宅は、お付き合いのあったご両親はすでに亡くなっていて、火事が起きた時は息子さんしか住んでいないこと、その息子さんは火事の時 2階から飛び降りて今は病院?なのか所在が分からないこと、また火元がなかったことから放火の疑いもあり。。。
火事お見舞いは、まだ渡していないそうです。
すぐに持って行くものなので、母は火元のお宅には「このままお見舞いは出さないかも。。。」と言っていました。
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